はじめに
空母いぶきはイトウカイジさんの作品で、他では沈黙の艦隊やジパングなど戦闘を扱った作品を多く書いている人です。全13巻で完結済みです。外伝であり続編でもある空母いぶきGreat gameは連載中です。
今作は日本と中国の紛争が始まり、空母戦まで発展します。
これから読了後の感想を述べていきます。
内容
導入
日本が尖閣諸島をめぐる中国との事件から、自衛隊初の空母いぶきを完成。
空母いぶきが南鳥島沖で演習中に中国軍が与那国島や尖閣諸島を制圧。内閣総理大臣は史上初の防衛出動を発令。空母いぶきを向かわせるが中国側も新型空母広東を向かわせます。
住民を人質に取り、日本政府に対し要求を迫ります。
現代の紛争
今までの作品とは別に現代世界の戦闘です。潜水艦、戦闘機、空母艦隊同士での戦いがあります。実際の戦闘力や物量、戦争へのエスカレーションなど登場人物たちが考えて行動していきます。
島の人質奪還作戦もあり、実際に死傷者も出始めます。
紛争の結末は?
空母艦隊戦まで拡大した日中紛争がどうやって終わりを迎えるのかも、読んでいて気になるポイントです。日本側の力による島の奪取を許してはならないという姿勢と中国側のメンツなど考えると容易に収まらないと感じます。ですが一応紛争は終結します。
現代世界の紛争を描いた作品が出した紛争の終結もそこまで至る人々の葛藤もある意味、今の私たちにも学ぶべき点が多く、考えさせられる作品です。
マンガと映画の違いは?
実写映画もありますが、漫画と違い架空の東南アジアの島国が空母を持っており攻めてきた内容となっています。
建国三年ということもあり、そんな国が空母を保有できるほどの技術力や軍事力、コネクションなど持てるわけないだろ!とは突っ込みたくはなってしまいます。まああまりそのまま映画に出来なかった事情はあるとは思いますけど・・・どこか現実離れしており、そういったリアルな現代戦という部分では漫画の方がいいと思います。
おわりに
実際の国同士を扱った現代紛争であまり作品化していることはないと思います。沈黙の艦隊でもあった周辺の人たちの考えや理念なども見ていて面白い部分があります。
興味が出た人は是非読んでみてください。
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