はじめに
ポケモンは言わずと知れたゲームの名作シリーズですが、それを基にした漫画で有名なポケットモンスターSPECIAL略してポケスペと言われています。
ポケスペは本編ではないような過激な描写やガチな戦い方で有名です。
例えば主人公が石化や行方不明で終わる話やトレーナーに対してのダイレクトアタックなどです。
このポケスペは章ごとに主人公が変わります。主人公の性格や特徴も独自設定の部分が多いです。
こういった部分でゲームで味わえない大人っぽいダークな世界観を楽しめる作品です。
ポケモンが長いようにポケスペも50巻以上続いていて長いです。
最初の赤・緑・青編からX・Y編までは完結まで書いています。
自分もブラック2・ホワイト2は最後まで読んでます。
今回は8~15巻までの第3章金・銀・クリスタル編を紹介していきます。
原作との違い
豊かな登場人物
ゲームの主人公の見た目のゴールドが御三家の一匹を盗み出したライバルのシルバーを追うという展開です。またその旅の中でロケット団の残党とそれを束ねる仮面の男が暗躍してます。
結局ゴールドとシルバーが協力して仮面の男と対決して敗れてしまいます。
後半はクリスタルというゲームでは女性主人公だった少女の視点で描かれます。彼女はまじめで誠実です。捕獲時は雰囲気が変わり捕獲のスペシャリストで図鑑集めのため、残りの御三家も渡して旅をすることになります。
さらに前作のカントー地方の登場人物も軒並み出てきます。
主人公だったレッドもジムリーダの試験を受けています。ただ戦いの後遺症があったためライバルだったグリーンが引き受けることになります。
ヒロインだったブルーもシルバーと関係があり、ある意味姉と弟みたいなところがあります。
そして同じ理由で仮面の男に対して因縁を持っています。
もちろん主人公だった少女イエローも出てきて来ます。
巨悪はジムリーダの中!カントー地方VSジョート地方でジムリーダ対決
物語が進む中で仮面の男はジムリーダの中にいることが分かります。
そいつを特定するためカントー地方の8人VSジョート地方の8人でのジムリーダ同士の対決を行うエキシビションマッチを開催します。
やはりカントー地方はジムリーダ同士の深刻な亀裂があり、対決や協力が起こった話です。そこにフォーカスが当たった物語だったため、ここら辺のキャラクタも出てきたのは凄く嬉しかったです。
前半は主にゴールドの視点ですが、クリスタル、レッドやジムリーダたちの視点から物語が進む展開は複数の思惑が重なり、何なら少しドロドロした人間関係が垣間見えます。
登場人物が多いポケモンならではの感慨深い展開でラストにふさわしかったです。
おわりに
この金・銀・クリスタル編までは主要な登場人物がそのまま出てきているため、キャラ的にはこの3章まで地続きになった物語となっています。シリーズの中でも多くの視点が加わった群像劇として仕上がってっています。
是非長く味わいがある物語をここまで読み進めてみてください。
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