ポケットモンスター SPECIAL ルビー・サファイア編|感想

マンガ

はじめに

 ポケモンは言わずと知れたゲームの名作シリーズですが、それを基にした漫画で有名なポケットモンスターSPECIAL略してポケスペと言われています。

 ポケスペは本編ではないような過激な描写ガチな戦い方で有名です。
例えば主人公が石化や行方不明で終わる話やトレーナーに対してのダイレクトアタックなどです。

このポケスペは章ごとに主人公が変わります。主人公の性格や特徴も独自設定の部分が多いです。

こういった部分でゲームで味わえない大人っぽいダークな世界観を楽しめる作品です。

 ポケモンが長いようにポケスペも50巻以上続いていて長いです。
最初の赤・緑・青編からX・Y編までは完結まで書いています。
自分もブラック2・ホワイト2は最後まで読んでます。

今回は15~22巻までの第3章ルビー・サファイア編を紹介していきます。

原作との違い

ファッション好き男主人公VS戦い好き女主人公

 今作はゲームでの男主人公、女主人公のどちらも同じくらいフォーカスを当てたダブル主人公となっています。

 男主人公のルビーは父親がトウカシティのジムリーダーせんりですが、戦闘はものすごく嫌いです。父を認めさせるためポケモンコンテストで優勝を目指します。

 一方女主人公のサファイアは見た目はハルカですが、野人みたいな感じで登場します。
戦闘嫌いなルビーを軟弱扱いします。

 そうして出会った二人は80日後までにどちらが目標を達成できるか勝負します。
すべてのポケモンコンテストの優勝とジム制覇です。

 この相反する二人の対決は面白いですし、他シリーズに比べて恋愛要素が多く魅力がありました。またなぜそんなにもルビーは戦闘を嫌うか、サファイアは強さに執着するか。そんな二人過去にトラウマを抱えていてそれがラストの最終決戦で明かされるのも展開としてよかったです。

悪の幹部カガリが魅力的

 二つの目的だけでなく、二つの悪の組織アクア団とマグマ団が出てきます。
特にマグマ団の幹部カガリはとても魅力的な女性です。ポケモンでしかも悪の幹部でこんなにも魅力がある人物はいないですね。

 最初はルビーに執着が湧き戦いますが、最終決戦時は共闘するようになります。
また彼女の過去とルビーの共通点もあり、最後まで見せ場があります。姉御のようでサファイアとは別の魅力的な女性キャラとして描かれています。

激闘の最終決戦

 最終決戦はカイオーガとグラードンの暴走を止める戦いとなります。2人のラスボスとの戦いも待っています。

 そんな激闘で親しい人たちが次々と死んでいきます。ここはかなりびっくりしました。

 今まで間接的にポケモンが死ぬような描写はありましたが、キャラがそれもかなり主人公に親しい人たちが退場する展開は過激です。ポケモンで描くものかと自分は小学生の時に読みましたが怖くなりながらも読み進めました。

 悲惨な戦いでしたが万事解決のハッピーエンドで終わらせてくれたのは救われました。

終わりに

 ルビー・サファイア編は今までの1~3章の登場人物は出てこないですがその分二人の主人公にフォーカスが当たり、二人の関係がどうなるかも気になる展開です。各省との関係もないためこの章だけ気になった人も読むことはできます。

興味が湧いたら是非読んでみてください。